とるころーるの備忘録日記

なんかもうごちゃまぜ

PSYCHO-PASS SS Case. 1 罪と罰 感想

 

というわけで公開日に見てきました。立川シネマシティで。極音、GINOZAUND。宜野座の声が最高級に活かされた空間、なんて贅沢なの...!そして宜野座の声だけでなく、アクションシーンの低音、キンキンしない高音、迫力があるのに耳に優しい!神!

 

以下ネタバレをします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っていうか、宜野座、カッッッコよ!!!!!!!すぎ!!!!!!!!!!

1期の髪型が好きだったんですけど、ポニーテールもかわいいね。よかった。もう宜野座に心臓を掴まれて映画館を出てきた。

 

ストーリーとしては集団思考による潜在犯の操作、潜在犯を道具のように使い捨てる、集団思考ゆえの排外性に焦点が当たっていた。

どなたかのツイートで、2期と似ているという感想があって確かにと思った。見直さないとなあ。

 

ところで今回の綻びって何だったんだろうかと考えたときに、潜在犯の扱いの話、なんですよね?それって人権問題のことなんだろうか...

 

話はどんどんズレていくんですけども、潜在犯の人権については縢くんや六合塚の過去から映し出された描写があったと思っていて、ただ彼らの過去の映し出しと違うのは今回殺人が起きていたということ。

 

隔離施設で生まれてからずっと外界に触れさせずにいるのは良くて、殺すのはだめ、というのは何故なんだろう...メンタルケアができるから?でも縢くんは5歳で更生不能として隔離されたんだったよね。というかマジでこの国の人権問題ってどうなってるんだ。

 

潜在犯の人権侵害マジでめちゃくちゃですよね。人権侵害の処理を行うのはシビュラシステム。シビュラシステムが全て判断する世界。シビュラシステムが免罪体質の人間たちから構成されることを考えると、チェック機能がない、独裁状態と同じ。PSYCHO-PASSの「数字」は「法」だと思っていたら「人」だった。もはやそれは法治国家ではないし、ただの独裁国家ですよね。

 

劇場版では選挙によってシビュラシステムが選ばれていたけど、私はあれでナチスを想起しました。ナチスもまた、民主主義から正統性をもって選ばれた。でもその排外主義もその後の顛末ももう歴史が証明している通りで...そういう末路を辿るのだろうか?

 

今回はその一歩な気がした。

というかこっちのがタチ悪いよね、集団思考による洗脳をする先は支配者側じゃない、被支配者側であるはずの潜在犯なのだから。ナチスとは丸っきり構造が違う。

それに、集団思考を利用すれば、軍隊だって作れるかもしれない。潜在犯を洗脳した軍隊...少年兵を考えてみれば、洗脳すれば軍隊とか作れそうだよね...この国なら...潜在犯を洗脳して軍隊を作り、シビュラシステムに対する革命とか?起こせないかなあ流石に。殺されそう。

 

朱ちゃんが1期で槙島を拳銃で撃てなかったのは法を守る覚悟なのかなあと思ってたんですけど(悪法も法という話)、「悪法も法」を捨てるために違憲立法審査権があるのだと思ってるんですが、シビュラシステムってたぶんそれないよね。

 

っていうか、シビュラシステムってどうなってるんだっけ?合議体?三権分立とかあるの?

立法権も行政権も司法権も、何も分離してない?ただシビュラシステムが判断している?もしそうなら、シビュラシステムには免罪体質の人間たちがいて、彼らはそれぞれに判断を下し、それぞれに動いている?それとも烏間の行動はシビュラシステム全体に筒抜けだったのだろうか...?

いや、でもそんなことないよな。本当に筒抜けでわかっているなら、わざわざ局長に話をつけに行く必要もないし。シビュラシステムって何なんだ(哲学)(哲学じゃない)

 

あれっっ、っていうか烏間は議員なんだから国会あるんじゃん!え?!もうわかんない。

国会はある、公安もある、内閣は?内閣ってあった?でも国会あるんだからたぶん内閣もあるよな。劇場版で大統領選ばれてたし日本にそういう行政権を握る機関があってもおかしくないよな。

えぇ...議員も内閣も全員シビュラなのか?そういう独裁?あれ、これどこかで言ってた?議会があるなら法律ある?いやそうとは限らないか。法律がない議会もあるか。

 

えーーマジどうなってんだ、ていうかシビュラシステムを国会議員たちは全員知ってるの?知らないの?どこまでの人たちが知ってるの?高級官僚はシビュラシステムなんですよね?

だったら国会議員も全員シビュラシステムで良さそうなもんだけど、ただ国会議員をどう選んでるか知らんけど、もし国会議員を選挙で選んでいるのだとしたら、選挙で選ばれた人が全員免罪体質とは限らないしな...あでも候補者を全員免罪体質にすればいいのか...

 

霜月は、「シビュラシステム」を黙らせるほどの強大な権力があるのか考えたところ、なかったのでアンタがシビュラシステムだとわかってたわよ的なスタンスだったと思うんですが、てことはシビュラシステムを黙らせるほどの権力は烏間が所属する国会にはないってことですよね?

だって、国会議員が全員シビュラシステムだってわかってたらそもそもこんな疑問抱かずとも、烏間が浮上した時点でシビュラシステムであることがわかるはずだし...

えじゃあシビュラシステムを黙らせる権力のない国会は何をやってるんだ?それか、権力持ってる国会議員だけはシビュラシステムにするのか?シビュラシステムとそうでない議員がいるのか?でもそれさすがにバレないのだろうか...バレないか...

 

ていうか、烏間のやっていることが白日のもとに晒されたら困るっていうのはなんでだっけ?シビュラシステム側の反発というより民衆の反発だっけ?もしそうなら、民衆はあくまでシビュラシステムを信頼しているし、そしてシビュラシステムは民衆に反発されることを恐れているわけ?なぜ?殺せばよくない?見せかけの法と秩序を守っているつもりということなのかな

 

てかたしかシビュラシステム、合議体だった気がする(見直さないといけない)んだけど、合議体だとしたら、複数人での独裁ってこと?だよね?ワンマンじゃないなら方向性の違いで秒で崩れそう。むしろよく崩れないな。なんで崩れないんだ。

 

ということを思いました。面白かったです。でも最終的に烏間というone of the シビュラシステムメンバーズが悪かった!っていうオチだったのは、シビュラシステムの核心に迫った感じはあんまりしなくて、続きが楽しみだなという感じ。それとも書籍とかに書いてあるのかな。ていうか1期2期で言ってた気もするし見直したい気持ちもあるわ。シビュラシステムそのものの話ってよりは、各キャラの成長がすごすぎて感動。

 

 

脚本の吉上さんがノベライズ化を手がけた方ということで、ちょいちょいセリフが小説っぽいのが面白かったです。白い雪の下に黒い真実がある、とか。

しかし60分であの濃密な展開はマジすごいなあ。

 

キャラの関係性とかの話はだいたいパンフレットに書いてあって、フムフムナルホドと思ってすごくよかったのでパンフレットを買ってください。ここでは割愛。ロジオンと宜野座の話が良かった。

 

 

以下、萌えポイントたち。

2期の霜月めっちゃ嫌いだったんだけどすごく好きになった!!有能!!人の気持ちがわかる!!いい子!!朱ちゃんが落ち着いたオトナという感じになっていたのと比べ、彼女はまだ暴走しそうになることもある危なっかしさもあるけど、あーーー頼りになるーーーと思った。支持のテキパキさすごい。

 

あと全編通して(たぶん)、宜野座を「執行官」と呼び、宜野座も「監視官」って呼んでたのがなんか良かった。なんか良かった。ミカちゃん呼びを女性陣にされてるのもよかった。

 

宜野座ーーーーートレンチーーーーー!!!

「おじさんはな」と独白しだすところも、その独白が全部狡噛の話なのも、狡噛に対しての想いも、最後倒れるとき六合塚に重ねたのが狡噛だったのも、マジ...さあ...ねえ...殺す気か?

 

武弥に狡噛が生きてると思うか聞かれたときに、迷わず生きてるさって言ってたのが(たしか)、よかった。信じてる感じがして。

 

なんか全体的におじさんぽくて、パパみがあるのだが、一方でやはりとってもカッコよくてマジスーパーカッコよくてどうしようかと思った。色気。語彙力がない。あと治療シーンだっけ?の、裸のサービスシーンは何事ですか。なんか筋肉増えたんでは???あれは劇場版で狡噛とファイトしたから?????あと宜野座のアクションシーンも良かったし、ロジオンの甘言に乗らなかったのもよかった。あと義手の威力強すぎ。義手、ブチ切れてたけど神経繋がってはないの?あれ。すっごく痛そうで息を飲んでしまったよ。

 

もうさー1期の悩み苦しむ宜野座もいいけど、今回の達観した感じの宜野座も好きだよ。あでも、いまの達観した宜野座がもう一回狡噛とどこかで交差して、また悩み苦しみしてる姿も見たいかも。いや見たい。超見たいわ。

 

ていうかロジオンといえば、ロジオンって何がしたかったの?なぜ執行官だったのに逃げてあそこにいるの?彼はあそこで何が楽しくて洗脳の手伝いをしていたんだ?というのは思った。なぜ彼にとってあそこは楽園だったのだろう?それがまったくわからん。ひょっとして執行官が扇動して国家というかシビュラを倒すってストーリーもある?

 

あと、六合塚がおばさんに乗っかられてキスされたあとに口を拭ってるの最高だったし、あとで唐之杜に上書きしてもらってください。六合塚がかっこよかったなーーーーー

そういえば六合塚が突然攻殻機動隊みたいに口動かさずに意思疎通し出した時、一瞬ついていけなかったんだけど、あれドミネーターを通して会話できるってことなのかな?今までにあんな描写ありましたっけ?

 

唐之杜といえば、ドンピシャタイミングで朱ちゃんにヘリ寄越してたのがよかったね。今回も大活躍。雛河もきちっと喋っててよかったです。須郷さんは今回はちらっとだけだったので次回作でのフィーチャーに期待!

 

以上です。あとから思い出したらちょこちょこと追記をします。いや面白かったなー60分があっという間だった!